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墓場。まだ多感だったといえる頃にド素人の趣味で制作した自作曲mp3ファイルと
大昔に頒布した小冊子や小話的なもののアーカイブのみが遺されています。
Music
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exordium.mp3

 彼女には見たくないものが沢山あった。
 しかしいくら目を閉じようとも、一度焼き付いたものが剥がれ落ちることはない。
 「もう遅い」
 彼女は諦めると、ベッドに潜り、深く目を瞑り、いつものように空想の世界へと心を飛ばした。


Mary.mp3

 「こういうのは、イメージが大事。そう、イメージを膨らませれば、いつでもあの場所に辿り着けるもの」
 そこにはいつものように、あの子がいて、私を優しく迎え入れてくれた。
 そこでは鳥のさえずりさえ聞こえてこないけれど、その分あの子の声がよく聴こえるからなんにも気にならないわ。
 あいつらの声が聞こえてこないから、なんにも気にならないわ。


伏魔夏想録.mp3

 ふくま かそうろく。
 人とも妖怪ともいえぬ、半端な我々、伏魔の者共。
 もはや今生に居場所などないが、どんなところにも抜け道はあるものだ。
 寂れきった鉛の裏小路を通り抜けると、暗がりにしおれた花ひとつ。
 今日はこいつと一杯やろう。時代が冷えきったとて、夏は暑い。


伏魔奄々雀.mp3

 ふくま えんえんじゃく。
 人とも妖怪ともいえぬ半端な我々も、今宵は宴。
 やんややんや、不揃いな手拍子合図に飲めや歌えや、食えや踊れや……
 みんなバラバラ、音もドンチャン。こんなとこでも彼らは半端だ。
 でも当の本人達は、それこそが楽しいらしい。そして最後は疲れてみんなぐっすり、おやすみ。


Tundere.mp3

 28秒。当時の自分がなにを意図して作ったものなのか、今となってはもはや分からない。
 ただ、曲調からして恐らくツンではなくデレの部分なのだろう。


やるときはヤる(nor_battle1).mp3

 2010〜2011年頃に作られたらしい、最後の自作曲。
 確か、ハチャメチャな内容のRPG的な何かの通常戦闘曲をイメージして作られたものだった気がする。
 何故唐突にそのような曲を一曲だけ作ったのか、今となってはもはや分からない。
 生意気にも1ループする。


いにしえの読み物

 ミモズク逸話   GHOST Ticket

左:当時の管理人の頭の中にあった世界観「伏魔」にまつわる一匹の妖怪の小話。
右:大昔に頒布した小冊子の内容を一纏めにしたもの。


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