Multiple-Xmas
聖なる夜、異形のものは何に祈れば受け入れてもらえるだろう
超神話体系カリカチュア系邪神系ピクシブたん一歳
続々、一つ目の彼女 |
「そういえば吉田、最近髪伸ばしてるんだな」 「え?ああ、そうね」 「うんうん。やっぱりだいぶ印象変わるもんだなあ」 「そう?……沢木君は髪長いの、嫌い?」 「いや、そんなことありゃしないよ。 でも前髪そこまで降りてるとなんというか、不自由しないか?」 「え?ああ、そうね……」 (あれ……なんだかいつにもまして歯切れが悪いな。 吉田って、こういう話題あんまり興味なさそうだしなあ) (切りたいけど散髪頼むお金がないだけなんて、とても言えないわね) memo: 吉田さん 一つ目の女の子。 なにかにつけクールな振る舞いと、見透かしたような視線が特徴的。 その内側にはガラスのように繊細な心を潜ませていると囁やかれている。 囁やかれているだけで定かではない。 沢木くん 一つ目の少女、吉田さんに真面目に恋する普通っぽい少年。 ここぞというときに真価を発揮しないタイプだが、青春力は人一倍。 基本的にあまり察しない。 |
■ 妖怪ネチガエ 異国から来た、人脅しを存在意義とする妖怪名家のお嬢様。 プライドも高慢ぶりも怪異百倍だが、肝心の人脅しにおいてはどうにも芳しくない様子。 捻くれた現代人は誰も彼女を恐れてくれず、ネチガエの悩みは尽きない。(*1) memo : 人を襲うとされるが、命を奪われる心配はまずないだろう。 ネチガエの種族は人脅しこそが本懐であるため、人との関係は深い。 昔は魂を食ってみせることで脅威を知らしめようとしたこともあったようだが 現代社会では美しくない手段、ヘタレの恥の上塗りと捉えられているからだ。 攻撃的な器具の数々や異形・怪異は、その実単なる演出に過ぎない。(*2) 人間はただ脅されるだけの弱い存在、下級種族という認識を持つ一方で 長い時を人間社会と密接に過ごしたせいか、だいぶ人間かぶれが進行した節もある。 (*1)怖い顔で迫っても可愛いと言われる始末。 (*2)もしくは単なるオシャレ。 |
■ 放電怪獣ネロカムリ 擬人化能力を有した現代の怪獣。 頭から生やした二本の放電触覚と、本来の姿の名残をみせる左腕が特徴的。(*1) 気質は一昔前の怪獣達とは一変して優しく、人付き合いは良好、気前も良いが ひとたび彼女の逆鱗に触れれば、電撃の頭突きか左から放たれる怪獣パンチを 覚悟することになるだろう。とくに、怪獣パンチは生身の人間にとっては脅威である。(*2) memo : 怪獣と人類の長い抗争の果て、一部の怪獣は人類と共生する道を歩んだ。 その種族の血を継ぐものは擬人化能力を持ち、人間社会に溶け込むことができる。 怪獣の領地でひっそりと暮らすもの、人間の文化に興味を持つものなど 生活形態は様々である。中にはかつての威厳を取り戻さんとする旧体制派もいる。 (*1)擬人化能力が完璧ではないため、隠しきれていないだけという噂もある。 (*2)熊が鮭を獲るように鮮やかなスイングとの定評がある。 |
妖怪ヒルマセ |
「ち、違うんです!私、怪しい者なんです!信じてください!」
■ 妖怪ヒルマセ 人間を怯ませることが存在意義である怪異。ネチガエ嬢の門下。 怯ませ方は様々あったが、長く人間社会に溶け込んでいる内に 霊的現象を引き起こす術はすっかり忘れてしまった。 いまでも、暗闇に紛れ眼を光らせるなどして人を怯ませようとするが 冷え切った情報社会を生きる現代人の肝はクールドライ甚だしく ヒルマセは逆に怯まされるばかりなのであった。 |
妖怪ミモズクサマ
秋は燦然、御水雲様は腹ペコったらぺこぺこぞ。
やれ飯食わせい。それ飯喰らえ。
お知らせ妖怪
■ヒフミ(右) 怪異振興組合末端構成員として、ペンとノートと根性を武器に奔走する広報支部(全四名)活動係。 いつか妖怪界に名を轟かせんと、熱気、野心を胸に灯して日々駆け回る。 ■ヨイム(左) ヒフミとタッグで行動する妖怪。ヒフミが集めた材料をまとめ整える編集の役割を果たしている。 また、予算繰りから毎日の身支度まで担当する、世話と苦労を焼く役。 (※イベント配布物、「GHOST Ticket」より) |
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