02/10
はじめに

私らは 最初から存在してるわけじゃない。
もしかしたら そこにいるかもしれない…と
誰かに思われたとき、そこにいるものなんだ。
もし、誰もが目に映るものだけを信じ、
見えぬものの正体を イメージしなくなったなら
私らは 跡形もなく消え去るだろう。
それじゃあ困る。 だって 悲しいじゃないか。
いまもあんたのすぐ目の前に、私はいるのに。

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