Virulent Poem's coterie magazine TRIAL2
「Anyway, drink the milk!」

 
- 天才の採点 -

なにをやっても私は駄目な子

そんな私を先生は
優しく優しく励ましました

『馬鹿っていわれるうちは最強だ
 馬鹿より下はないし
 馬鹿より上はないのだから
 ナンバーワンよりオンリーワンだ』

私は言いました

「馬鹿にしてんのか!」

ドンツクドンドンツクドンドン

 

 
- 短感シリーズ -

黙って1+1は2とすれば
晴れて貴方も大天才
ジャーンジャーン

ちょっと待てったらちょっと待て

 

 
- 短感シリーズ -

「地球は青かった」


…過去形かよ!

ちょっと待てったらちょっと待て

 

 
- 「彼岸」 後編 -

俺はさ
犬を飼っているのだが
これがまた愛しくてたまらなくてね
いつまでも一緒にいてほしい
そんな風に思ってるんだ

だがね
お向かいが飼ってる犬公は
いつも吼えて吼えてうるせえからね
はやく死ねって思ってるんだ

さて
お向かいのあの野郎も
俺と同じようなことを思ってた

俺とお向かい
どっちが悪で、どっちが善だ?

どっちも悪か?
お前ならそう言うと思っていたよ

「くーだらない」

 

 
- 三丁目のクレアボヤンス -

人里離れた山小屋で
今日も夜な夜な議論は続く

愛とはなんぞや
愛とはなんぞや

夜通しだされた結論は

「愛とは語らうもんじゃない」


時節届かぬ山小屋で
今日も夜な夜な議論は続く

人とはなんぞや
人とはなんぞや

夜通しだされた結論は

「人とはなんでもありゃしない」


眠らねば
覚めることなし山小屋で
今日も夜な夜な議論は続く

あれなんぞやと
これなんぞやと

 

 
- 天才の採点ファイナル -

どんな刃も通さない盾と

どんなものでも貫く矛

この二つが戦ったらどうなるか

それは誰にもわからない…


って
そんなの試してみれば分かるだろ
試さなけりゃ分かるわけないだろ!

「馬鹿にしてんのか!」

デッデレレッデー

 

おしまい

⇒おまけ

Ms. Virulent Poem on July xxth in 2007